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ゼネコン、八重洲「鉄骨落下」事故背景に3つの圧力 安全・品質問題による大型工事の遅延が相次ぐ

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9月19日、男性作業員5人が鉄骨とともに落下して死傷する前代未聞の事故が起きた。

東京・八重洲で進められている大型再開発の現場で、クレーンで吊り上げられていた鉄骨が落下する事故が起きた。現場は、東京駅前の人通りが多い歩道に面している(記者撮影)

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「何よりも『安全第一』でお願いします」。デベロッパー大手・三菱地所の中島篤社長は、はっきりとした口調で、2度繰り返した。

三菱地所は2023年9月、東京駅前に建設する超高層オフィス「Torch Tower(トーチタワー)」の起工式を開いた。商業施設や外資ホテルが入居するトーチタワーは高さ約390メートルと、日本一高いビルとなる。完成は2028年3月末予定だ。

起工式には、建築を担うスーパーゼネコン・清水建設の井上和幸社長をはじめ、およそ90名の関係者が出席。居並ぶ参列者を前に、三菱地所の中島社長は主催者側挨拶の中で「安全第一」を強調した。

その理由はほかならない。起工式のわずか8日前、同じく東京駅前の八重洲中央口近くの大型ビル建設現場で、作業員を乗せた鉄骨が落下する「前代未聞」の事故が起きた。中島社長はトーチタワーの工事では八重洲のような大事故を起こしてはならないと、ゼネコン側に重いメッセージを投げたのだ。

ゼネコン関係者が一様に驚く事故

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