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三井物産、積水ハウス「社員が来たがる」オフィス 働き方改革を狙った「すごい職場」に大変身

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リモートワークが浸透する中、これからのオフィスには社員のモチベーションを引き出し、活発な交流が生まれる仕掛けが求められる。

三井物産の本社では社長自ら会社概要をプレゼンするイベントが開かれた(記者撮影)

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リモートワークが浸透する中、単に新しい場所に移転・入居するだけでは、社員が出社したくなるオフィスにはならない。社員のモチベーションを引き出し、活発な交流が生まれるための工夫とは?

外部、内部の人が行き来しやすくなる仕掛け

10月上旬、東京・大手町にある三井物産の本社は、子ども連れの家族らでにぎわっていた。堀健一社長自らが会社概要をプレゼンするイベントが開かれ、参加した子どもたちから「社長と社員の違いは何?」といった質問が飛び、社長が「会社の方向性を示すのが社長の仕事の一つ」と応じる一幕もあった。

大手総合商社の三井物産は「三井物産の今」を知ってもらおうと、社員の家族などを本社に招く「Open Day」というイベントを今年から開始した。2月のトライアル開催では、約930人の社員と家族が参加、冒頭で記述した10月の開催時には約1600人が訪れた。

大手総合商社では、部署ごとの縦割り意識が染みついていることを指摘される向きもあるが、三井物産は「これからは人の交わりこそがビジネスを生む源泉」という考えのもと、外部、そして内部の人が行き来しやすくなるような仕掛けを随所で行っている。

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