オフィスビルの差別化には社食も一役買う。
コロナ禍を経て大型ビルの顧客獲得競争が激しさを増している。一方、都心の再開発による大量供給はとどまるところを知らない。
『週刊東洋経済』11月25日号の特集は「不動産・オフィス大余剰」。湾岸エリアの泥沼や麻布台ヒルズの苦戦、大阪 vs. 福岡、ESGバブル、ゼネコン事故、神宮外苑開発など、日本の不動産・オフィスの最前線を追った。
社員食堂はオフィスビルに人を引き寄せる「キーコンテンツ」になっている。
東急不動産が旧九段会館を改装し2022年10月に開業した複合ビル「九段会館テラス」(東京都千代田区)。その地下1階に「九段食堂」はある。
一般利用できるラウンジや会員制シェアオフィスとして使用されている空間が、午前11時から午後2時までの3時間だけ、オフィス就業者が利用する社食になる。外来者も利用可能で、親子連れや高齢者がだんらんする姿もある。
「東急不動産から示された開発キーワードは『健康推進とコミュニケーション』。食堂に来ると健康になり、会話が弾むようなメニューの提供や食堂の設計を心がけた」。テナントとして入居し、食堂を運営するモノサスの荒井茂太食事業開発ディレクターは話す。
驚きなのは食材の質
食堂のメニューは8種類。麺類はない。3種類の定食のほか、サラダボウル3種、ロコモコなどの日替わり丼にカレーという構成だが、驚きなのは食材の質だ。
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