コロナ禍を経てオフィスのテナント争奪戦が激化する一方で、大都市での再開発による大量供給はとどまるところを知らない。不動産・オフィスの最前線を追った。
福岡県でも屈指の繁華街、天神エリア(福岡市中央区)に誕生した新たなランドマークが、不動産業界関係者の間で注目の的となっている。
2023年3月、大規模複合施設「福岡大名ガーデンシティ」(延べ床面積は約2.7万坪)が竣工した。
事業主は積水ハウスや西日本鉄道など5社。旧大名小学校跡地で開発された同施設の高層階には、福岡市有数のラグジュアリーホテルの「ザ・リッツ・カールトン福岡」(客室数167室)が入居する。低層階にはスタートアップ支援施設や保育施設などがあり、エリア全体の活性化役として期待される。
竣工から半年経っても低稼働率
ところが、福岡大名ガーデンシティはオフィス床のリーシングに苦戦している。「竣工から半年経っても、オフィス床の半分弱が空室のまま。つまり空室率は5割弱だ」。複数のオフィス仲介などの業界関係者は、そう指摘する。
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