鉄道各社がうらやむ?JR西「新オフィス」の実像 カラフルな社内、席は自由に選べる…成果出るか

JR西日本が5月2日に発表した2024年度決算は売上高が前期比4.5%増の1兆7079億円、営業利益が同0.2%増の1801億円、当期純利益は同15.4%増の1139億円だった。北陸新幹線の敦賀延伸に加え、個人消費の回復やインバウンド需要の獲得により運輸収入が想定を上回ったことが好決算を牽引した。
2024年度におけるJR西日本のトピックスはもう1つある。同社にはマーケティング本部、地域まちづくり本部、デジタルソリューション本部などいくつかの本部があるが、列車の安全・安定運行をつかさどる鉄道事業における要ともいうべき鉄道本部が2025年1月27日、大阪駅近くにある本社ビルから新大阪駅近くのビルに移転したのである。
鉄道他社から見学の問い合わせも
移転を機に社員が固定席を持たずに、オフィス内で自由に好きな席を選んで働けるようにした。
担当者の案内でフロアごとにデザインやカラーリングが異なる新オフィスを見学している最中、本社ビルに勤務する社員など、他部署からやってきた社員が「こんなオフィスで働けるなんてうらやましい」と感嘆している様子に何度も出くわした。鉄道会社を中心に、評判を聞きつけた多数の企業から「見学したい」という問い合わせが相次いでいるという。先日もある行政機関が視察に訪れたとのことだ。
JR西日本が新オフィスに求める狙いとはどのようなものなのか。
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