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サイバー、アメリカ法人「アニメ専業化」に動く意味 業態転換し再始動、海外攻略への転機に?

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サイバーエージェントの会社ロゴ
アメリカ法人をアニメ関連事業に特化させると発表したサイバーエージェント。海外展開加速のカギとなるのか(撮影:梅谷秀司)

アニメ業界のダークホースが、新たな一手を打ち出した。

サイバーエージェントは2月12日、アメリカ法人の体制変更について発表した。従来は広告関連ビジネスなどを展開していたが、業態を転換し、アニメコンテンツのグローバルマーケティングに特化させる。

新体制では、サイバーエージェントのアニメ事業をグローバルで成功させるべく、同社が手がけるアニメに特化してマーケティングを支援する。各国のメディアやプラットフォームとのパートナーシップを広げ、国内外で一気通貫したマーケティング戦略策定とブランドコントロールを行う。

そのうえで、国・地域によって異なる言語やユーザー動向に対応し、SNS活用など最適なプロモーションプランを実行する。国際展示会やイベントへの出展など、オフラインでのプロモーションやファンとの対話も担っていくという。

2021年新卒入社、28歳のCEO

CEO(最高経営責任者)を務めるのは、2021年新卒入社の28歳、吉田将太氏。動画配信サービス「ABEMA」のマーケティングとプロモーションを担う宣伝本部に配属後、野球やサッカーといったスポーツコンテンツのSNS戦略で実績を上げ、直近ではマーケティングへのAI活用に向き合ってきた人物だ。

さっそく2月末には、世界最大級の日本アニメ・マンガの英語圏コミュニティー・データベースを運営するMyAnimeListと、戦略的パートナーシップを締結。同社のアニメファンデータを活用したマーケティングなどの推進を掲げた。

サイバーエージェントは現地での商機を探るべく、2008年にアメリカ法人をサンフランシスコに立ち上げた。市場調査や提携交渉などをミッションに据え、2010年にはアメーバピグのアメリカ版も市場投下している(2012年にサービス終了)。

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