お笑いで「勝った者」「敗れた者」それぞれの生き様 「M-1はじめました。」を10倍楽しむ厳選記事集
今世紀のお笑いブームの陰には、忘れ去られていた漫才を立て直そうと奮闘した1人の吉本社員の泥臭いドラマがあった――。
年末恒例の「M-1グランプリ」の決勝戦が近づく中、2001年にM-1を立ち上げた元吉本興業の谷良一氏がM-1誕生の裏側を初めて書き下ろした『M-1はじめました。』が刊行された。社内の誰からも期待を寄せられない「漫才プロジェクト」にたった1人任じられ、協力者を探し求めながら、地道な企画に取り組んだ一部始終が語られている。
こちらのページでは、本書の登場人物について掘り下げるオリジナル記事のほか、過去に東洋経済オンラインで掲載してきた「M-1」「芸人」「お笑い」に関連する記事を厳選し、お届けします。
※記事のタイトル、内容は配信当時のものです
新着!私の「M-1はじめました。」
島田紳助16年ぶりの告白「M-1作った本当の人物」
16年ぶりに言葉を交わした2人、『M-1はじめました。』から「谷と作ったM-1(島田紳助)」、「あとがきのあとがき(谷良一)」を、一部編集のうえ全文掲載する。
M-1の始まりは「低迷事業をなんとかしろ」だった
経営共創基盤の塩野誠氏が本書を一気読みし、感想を寄せた。塩野氏が「『低迷するこの事業をなんとかしろ』と言われたことのある勤め人に深く刺さるに違いない」と断言する本書の魅力とは。
M-1誕生の裏に天才ダウンタウンの「負の影響」
M-1という新しい「文化」は、漫才ブームという新たな市場の創造につながった。この過程をロングセラー『新しい市場のつくりかた』の著者で専修大学の三宅秀道准教授はどう読み解くのか。
「すぐ消える芸人」と「天才芸人」は本質的に同じだ
M-1という新しい「文化」は、漫才ブームという新たな市場の創造につながった。この過程を『新しい市場のつくりかた』の著者の三宅秀道准教授はどう見るか。前編に続き、後編をお届けする。
前例なし「M-1グランプリ」誕生の知られざる舞台裏
1980年代初頭の漫才ブームはリアルタイムで体験したし、当時は人並みにハマっていたと思う。ところが気がつけば、いつの間にやら興味が薄れていたのだ…。作家・印南敦史の書評です。
天才芸人・横山やすし「ハチャメチャ酒飲み」実録
『M-1はじめました。』の著者・谷氏がM-1を企画するまでに出会った異才たちとのエピソードをつづった連載エッセイを、『お笑いファン vol.2』から抜粋・再編集してお届けします。
「日本一の芸人」横山やすしが涙した奥さんの一言
著者の谷氏はM-1を企画するまで、芸人のマネージャーなどをしていました。そこで出会った異才たちとのエピソードをつづった連載エッセイから、一部をお届けします。
人気芸人でも敗退、M-1「番狂わせの歴史」の起源
放送作家の山田美保子氏は、M-1グランプリの決勝戦を会場で4回見たことがある”ギョーカイ人”だが、山田氏にとっても新しいM-1の見方を本書は教えてくれるという。
「笑われる奴」「バカにされる奴」こそ最大の脅威だ
コンテンツ産業に造詣の深い、情報経営イノベーション専門職大学学長の中村伊知哉氏は、本書が「プロジェクト・マネジメント教書」でも「一級の漫才論」でもあると言います。
ひろゆき語る「M-1」が「THE MANZAI」に勝てた訳
日本最大の電子掲示板『2ちゃんねる(現5ちゃんねる)』の設立者である「ひろゆき」こと西村博之氏が、「M-1はじめました。」を読んでの発見を語った。
「マヂカルラブリー論争」が起きる日本国民の凄さ
2020年の「M-1グランプリ」でマヂカルラブリーが優勝したとき、彼らのネタについて「あれは漫才じゃない」と主張する人が出てきて、空前の「漫才論争」が巻き起こった…
「勝った者」「敗れた者」の横顔
M-1優勝ウエストランドに流れる爆笑問題イズム
2020年にM-1決勝に初進出。ボケの井口浩之の毒舌キャラは知れわたったものの、結果は9位。審査員・松本人志の「もっと刺してほしかった」とのコメントが2人の評価を物語ったが…
「くすぶり中年」錦鯉、50歳&43歳がいま思うこと
「くすぶり中年」とは、言い得て妙。ブレイク時、ボケの長谷川雅紀は49歳でツッコミの渡辺隆は42歳だった。遅咲きのコンビである。やはり、今まで経験してきた苦労は数知れず…
笑い飯「もう勝負事はいい」の境地から目指すこと
“Wボケ”という独自のスタイルを確立し「M-1グランプリ2010」を制した「笑い飯」。過去最多の「M-1」決勝9回進出という記録を持つ彼らの根底にあるものとは…
アキナ、「M-1」優勝候補からの惨敗で得た気付き
同世代の「かまいたち」らが全国区へと羽ばたく中、地元・関西を中心に活動。はたから見れば順風満帆ですが、その中で思うこともあるといいます。「ミドルエイジ芸人のリアル」とは…
相方ブレークで「麒麟」田村裕が思うコンビの意味
自叙伝『ホームレス中学生』がベストセラーとなった頃から時を経て、現在は相方・川島明さんが「ラヴィット!」でMCを務めるなど売れっ子に。その中で向き合ってきた感情とは…
「トータルテンボス」老いに抗わない笑いを追求
「M-1グランプリ2007」で準優勝後も腕を磨き、どの劇場でも確実に笑いを取り続けるネタの力で芸人仲間からも一目置かれる存在となりました。ここに至るまでの葛藤とは…
「歴史」と「熱狂」から読み解く
笑いの頂点「M-1」忘れられない"神回"を振り返る
2001年、島田紳助を発起人に吉本興業主催でスタートしてから丸20年。2010年で一区切りし、2015年から再開。17回目となる今回は“非吉本”勢に注目が集まった…
「ダウンタウンを見出した男」が40年経て語ること
吉本元会長・大﨑氏の考える“居場所”とはどんなもので、“生きづらさ”の処方箋とはどんなものなのか。また、ダウンタウンの居場所をどのように作り、絆を育んでいったのか…
「松本人志」批判されても"圧倒的支持"3つの背景
オリエンタルラジオの中田敦彦さんが自身のYouTubeチャンネルの中で公開した「【松本人志氏への提言】審査員という権力」との動画が大きな波紋を呼んだが…
ナイツ塙「今の芸人がSNSで炎上繰り返す理由」
2018年の「M-1グランプリ」で、話題を集めた「審査員・上沼恵美子さんに対する暴言騒動」を塙さんはどう見たのか? そして塙さんが目指す「理想のお笑い」とは…
太田光「M-1審査員の依頼があっても断るワケ」
「世間の常識」に異議あり――。新しい日常を考えていくヒントがちりばめられた、爆笑問題・太田光氏の書籍『違和感』から一部を抜粋・再構成し、太田氏のメッセージをお届け…
朝ドラ「わろてんか」が訴えてきた笑いの本質
吉本興業の礎を作り上げた吉本せいがモデルとなったと言われている本ドラマ、根底に流れる思いとは。脚本を手がけた吉田智子氏、プロデューサーの後藤高久氏に話いた…
有名芸人が「売れない芸人を可愛がる」深すぎる訳
売れているお笑い芸人さんが、売れていない後輩芸人さんを連れて旅行へ行ったり、普段から飲みに誘う話を聞いて「なぜ?」と疑問を抱いたことはないでしょうか…
異色すぎる「あの芸人」の視点
カズレーザー「世界のすべては他人事」と思う訳
芸能界の新たな”ご意見番”として頭角を現しているカズレーザーさん。自身のクイズ本を上梓するほどのクイズ好きでもある。毎日、膨大な量のインプットを続けている”頭の中”とは…
俳優⇒冷蔵庫マンに転じた60歳が得た最高の天職
冷蔵庫マンさんはワハハ本舗に所属するピン芸人。冷蔵庫に扮装し、冷蔵庫の中に入っている物でギャグをする。「笑いで温まった会場を冷やす」というやや悪役のキャラクターなのだが…
アンジャッシュ渡部「一筋の光」を追う仕事の現在
自身のスキャンダルが報じられ、活動自粛に至ったアンジャッシュの渡部建氏。自粛期間を経て、賛否両論が渦巻く中での復帰。そこには厳しい現実が待ち受けていた…
崖っぷち芸人TAIGAの人生が変わる「と思った」話
芸人仕事だけでは暮らせずアルバイトで生計を立てる彼にも、一世一代の大チャンスが。「R-1ぐらんぷり2014」にどう挑み、どう散ったのか。一発逆転を賭けた戦いを振り返る…
45歳過ぎたロザン菅さん語る「中年」の生き抜き方
ロザン菅さんの著書『京大中年』。書かれた背景を探りつつ、学歴について、相方とのパートナーシップについて、中年期以降の生き方についてなどを本人にうかがった…
スリムクラブ内間政成「さん付け」の相方に恩返し
コンプレックスだらけだった自分と向き合う中で見えたもの。そして「そのままの内間でいいんだから」とつねに導いてくれた相方・真栄田賢さんへの思い。今の胸の内を吐露した…
江頭2:50の「エガちゃんねる」が伝説になった必然
競争が激化するYouTubeの世界。現実は決して甘くないが、そんな中でも右肩上がりの成長を続けるチャンネルもある。”伝説のお笑い芸人”江頭2:50の『エガちゃんねる』だ…
遠藤章造「一流ではない自分」が残ってきた方法
昨年、コンビ結成30周年を迎えた「ココリコ」の遠藤章造さん。「ダウンタウン」ら一流の先輩と過ごす中で気づいた、「一流ではない自分」が示すべきものとは…
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