M-1優勝ウエストランドに流れる爆笑問題イズム 「いいとも」レギュラーの一方、不遇の時代も
12月18日、漫才師日本一を決定する『M-1グランプリ2022』(ABCテレビ・テレビ朝日系)が放送され、ウエストランドが史上最多のエントリー数7261組の頂点に立った。
彼らは2020年に初めてM-1の決勝に進出。ボケの井口浩之の毒舌キャラは知れわたったものの、結果は振るわず9位。ツッコミ・河本太は舞台上で意識が飛びそうになったという。審査員・松本人志の「もっと刺してほしかった」というコメントが2人の評価を物語っていた。
翌2021年は、まさかの準々決勝敗退。準決勝に進めず相当なショックを受けていたかと思いきや、意外にも早々に次の大会への希望を持ったという。
「(筆者注:準々決勝で敗退して)そこから作った最初のネタでもう『来年は決勝いけるな』っていう手応えがあったんですよ。だから、別の要素でダメとならない限りはいけるかなと」(2022年12月15日にbizSPA!フレッシュで公開された「『M-1グランプリ』2度目の決勝、ウエストランドを直撃『めちゃくちゃウケたい』」井口浩之の発言より)
毎月2本新ネタをおろすライブも
それだけではない。新ネタを毎月2本おろすライブ「漫才工房」を立ち上げ、同世代ではなく後輩たちと切磋琢磨することで、自分たちの漫才をさらに強化していった。
「ライブだと後輩のほうが当然勢いはあるけど、僕らが古くならないようにそこで大トリをやり続けた。それがM-1決勝に残れたことにすごくつながってると思うんですよね」(前述の「『M-1グランプリ』2度目の決勝、ウエストランドを直撃『めちゃくちゃウケたい』」井口浩之の発言より)
井口はバラエティー出演で忙しい日々を送りながらも、必ず新ネタを2本作り続けた。ライブをともにしたストレッチーズ、ママタルトは、今年初のM-1準決勝に進出。「漫才工房」は、ウエストランドのみならず後輩たちにも結果をもたらした。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら