M-1優勝ウエストランドに流れる爆笑問題イズム 「いいとも」レギュラーの一方、不遇の時代も

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「(筆者注:東野さんに)いろいろ出させてもらってもちろん自信になってます。あと単純に知ってくれてる人が増えると、僕らみたいなタイプのネタだったらウケやすくなると思うんですよ。このままの感じでネタも地続きなので(笑)。そういう意味では、日々の活動もM-1につながったと思います」(2022年12月16日にbizSPA!フレッシュで公開された「【祝M-1優勝】『日々の活動もM-1につながった』ウエストランドが語る、コンビの芸風とネタの関係性」井口浩之の発言より)

ウエストランドが引き継ぐ「爆笑問題イズム」

同じ事務所のタイタンには爆笑問題がいる。今でこそ時事ネタを題材とした漫才が多いものの、デビュー間もなくは毒気のあるネタが持ち味だった。学生時代に漫才ブームが到来し、毒舌漫才で注目を浴びたビートたけしからの影響を強く受けたためだろう。

ウエストランドの芸風は、ツービート、初期・爆笑問題の系譜にあると言っていい。所属事務所のタイタンには、キュウ、XXCLUB、まんじゅう大帝国といった漫才コンビがいるが、凸凹の見た目や衣装、芸風も含めて爆笑問題の要素を継承しているのはウエストランドぐらいだ。

新ネタを作り続ける姿勢も受け継がれている。前述のインタビュー「【祝M-1優勝】『M-1グランプリ』2度目の決勝、ウエストランドを直撃『めちゃくちゃウケたい』」の中で、井口は「同じ事務所の先輩である爆笑問題のお2人が新ネタやってるような環境じゃないですか。だから、僕らもネタやり続けるしかないんですよ」と苦笑していた。

また太田光と井口は、周囲から“愛すべき嫌われキャラ”と認識されている点も共通する。太田は、さまぁ~ず・大竹一樹の結婚披露宴でヤジを入れてひんしゅくを買ったり、2019年に放送された『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)の中で暴走し、関根勤から「全部間違ってる」とダメ出しを受けたりしたエピソードには事欠かない。

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