30周年を振り返って
去年、30周年だったんです。本来、僕は立ち止まって何かを考えるタイプの人間ではないんですけど、大きな節目ではある。50歳にもなった。子どもも3人いる。そんなことを考えた時に「パパはこうやって生きてきたんだよ」ということを残しておきたい。そんな思いから、皆さんのサポートをいただきながら本を書くことにしたんです。
本を出すとなると、自ずとこれまでの道のりを振り返ることにもなります。そこで改めて痛感したのが、自分はいかに皆さんに支えられてきたのかということでした。そして、そこに対する感謝。行きつくところ、この2つなんやなと。
言葉にすると「普通のことやないか!」となりますけど(笑)、ホンマにそれしかない。それが思いっきり事実なんです。
それと同時に身に染みて思うのが、本当に僕はアホやということです。ホンマにアホやから、子どもの頃から「ま、遠藤やったら仕方ないか」とみんなが言ってくれていたなと。
周りに成立させてもらっている。その時点でひたすらに感謝なんですけど、大前提としてまず感謝すべきは両親。そして、子ども。そこは当然として、親族以外で言うと、やっぱり松本人志さん、浜田雅功さん。「ダウンタウン」のお二人です。
24~25歳の時に「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ)の前説をやらせてもらって、そこで芸人としての“パスポート”をもらったと思っています。
「この田中というヤツと遠藤というヤツは芸人をやっているんです」。それをあらゆる形で知らしめてくださった。そのパスポートがあるから、今も仕事をさせてもらっている。これは間違いのないことです。
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