遠藤章造「一流ではない自分」が残ってきた方法 ピッチャーに例えるなら年間8勝がちょうどいい

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ただ、ハードルの高さは自分が決めるものではなく、周りが決めますからね。意図的にこちらが計算してやってもバレますから。“天然”と言っていて計算だったら、もうそこで一気にさめますし。そんなん、芸人の世界では一番バレますしね。

じゃ、そのハードルの高さをどうやってコントロールするのか。僕はホンマにアホやし、それが素の自分なんですけど、アホは才能なのか。技術なのか。そんなことも考えます。

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技術と言ったらさめる要素になりますけど、技術じゃないとも言い切れない。ホンマのホンマのアホで無礼なことをたびたびしていたら、可愛がられない。アホやけど“相手にされるアホ”であり続ける。そこじゃないとダメなんですよね。

結局ね、アカンことはしないでおこうと本気で考えて、そのうえでむき出しで生きる。これしかないと思います。そうしていると、この世界では優秀な先輩、優秀な後輩がイジってくれる。それで30年やってこられたんだと思います。

もうだいぶエエ歳になってきましたけど、これからもむき出しで生きる。アホで生きる。それしかないんだろうなと。

ただ、ここからのむき出しはかなり度合いが強くなっていくでしょうけどね。70歳、80歳のむき出しはかなりのものになると思いますけど(笑)、その時にイジってくれる人がいてくれることを願うばかりです。

僕が89歳とかになった時に、それをイジってくれてるのが97歳の浜田さん。そんなことになっていたら、たまらなくありがたいですしね(笑)。まだ見たこともない26歳くらいの若者かもしれないし、それを楽しみにとにかくむき出しで生きる。それしかないことだけはわかっています。

■遠藤章造(えんどう・しょうぞう)1971年7月13日生まれ。大阪府出身。吉本興業所属。小中学校の同級生だった田中直樹とお笑いコンビ「ココリコボンバーズ」を結成、東京吉本のオーディションに合格する。その後「極楽とんぼ」の加藤浩次の勧めで「ココリコ」に改名。日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」、テレビ朝日系「いきなり!黄金伝説。」などで全国区の人気を得る。タレント・千秋と2002年に結婚。女児を授かるが、2007年に離婚する。2015年に一般女性との再婚を発表した。YouTubeチャンネル「ココリコ遠藤のへんなカタチ」も展開中。
中西 正男 芸能記者

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なかにし まさお / Masao Nakanishi

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。noteで「全てはラジオのために」(note.com/masaonakanishi)も執筆中。

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