ただ、ハードルの高さは自分が決めるものではなく、周りが決めますからね。意図的にこちらが計算してやってもバレますから。“天然”と言っていて計算だったら、もうそこで一気にさめますし。そんなん、芸人の世界では一番バレますしね。
じゃ、そのハードルの高さをどうやってコントロールするのか。僕はホンマにアホやし、それが素の自分なんですけど、アホは才能なのか。技術なのか。そんなことも考えます。
技術と言ったらさめる要素になりますけど、技術じゃないとも言い切れない。ホンマのホンマのアホで無礼なことをたびたびしていたら、可愛がられない。アホやけど“相手にされるアホ”であり続ける。そこじゃないとダメなんですよね。
結局ね、アカンことはしないでおこうと本気で考えて、そのうえでむき出しで生きる。これしかないと思います。そうしていると、この世界では優秀な先輩、優秀な後輩がイジってくれる。それで30年やってこられたんだと思います。
もうだいぶエエ歳になってきましたけど、これからもむき出しで生きる。アホで生きる。それしかないんだろうなと。
ただ、ここからのむき出しはかなり度合いが強くなっていくでしょうけどね。70歳、80歳のむき出しはかなりのものになると思いますけど(笑)、その時にイジってくれる人がいてくれることを願うばかりです。
僕が89歳とかになった時に、それをイジってくれてるのが97歳の浜田さん。そんなことになっていたら、たまらなくありがたいですしね(笑)。まだ見たこともない26歳くらいの若者かもしれないし、それを楽しみにとにかくむき出しで生きる。それしかないことだけはわかっています。
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