相方ブレークで「麒麟」田村裕が思うコンビの意味 「ホームレス中学生」から一転、収入は今厳しい

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
相方はこれまで自分を引っ張ってくれたと感謝する田村裕さん(筆者撮影)
自叙伝『ホームレス中学生』(2007年)が220万部以上のベストセラーとなった漫才コンビ「麒麟」の田村裕さん(43)。時を経て、現在は相方・川島明さんがTBS「ラヴィット!」でMCを務めるなど売れっ子となっています。その中で向き合ってきたリアルな感情。そして、紆余曲折を経て思うコンビの意味とは。

もしこのままなら芸人を辞めるかも

6~7年前に拠点を東京から大阪に戻しました。仕事の7~8割が大阪です。

正直な話、芸人人生で金銭的に一番厳しいのが今なんです。ネットニュースなんかで、若手が「最高月収を告白!」みたいなのがありますけど、先日もニュースで見た何人かに自分の月収が思いっきり負けてました。

新型コロナ禍で仕事が落ち込んだものの、去年や一昨年はそこまで収入が減ることはなかったんです。コロナ禍前からの流れや補助金をいただけたこともあって、まだ何とか耐えていました。

今年に入り、そういうこれまでの流れがなくなって、コロナ禍による収入減がリアルに出てきたんです。もしこのままなら芸人を辞めることになるかもしれない。それくらい、落ち込んでいるのが現状です。

ただね、僕は本当に恵まれているというか、引きが強いというか、人生で本当に大変な時に誰かが助けてくれる。子どもの頃からそうでしたけど、今回は後輩である「スリムクラブ」の真栄田(賢)君が助けてくれました。

僕はこの世界に入ってからずっと自信が持てないネガティブな芸人だったんです。周りの先輩方からも、僕のポンコツぶりを笑いにしてもらってきましたし「僕=できない人間」という構図を僕自身も踏まえた上で年月を重ねてきました。

ただ、真栄田が、僕もさせてもらっている「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ)の探偵になって、頻繁に会うようになってから流れが変わっていったんです。

次ページ自信をもたせてくれた後輩
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事