ずっと控室の部屋割りが一緒で収録前にもいろいろ話すし、終わってからもよく飲みに行くようになりました。
僕は真栄田のことをすごく面白いと思っていて、センスも抜群やし、本当にすごいと思っていました。実際、僕以外の共演者の方々も真栄田のVTRを見ながら、そこで真栄田が何と言うのか。その一言を凝視していて、いつも「さすが真栄田だ」となるんです。
その真栄田が飲みに行く中で、僕に思わぬことを言ってくれるようになったんです。
「田村さん、なんで自信を持たないんですか。面白いのに」
これをね、延々言うんです。でも、僕は僕で「いやいや、そんな扱い受けたことないし、オレは面白くない。実際、周りからもそう言われてきたし、それやったらこれまで出会ってきた全員が間違えてることになるやん。ちゃうねんって!面白くないねん」と返すわけです。
本当にそう思ってくれているのか
そんなやり取りが飲みに行くたびにあったんですけど、まだコロナ禍になる前だったから3~4年前だと思います。ある時、後輩からとは思えないトーンで言われたんです。
「あんた、いい加減にしろよ!じゃ、僕があなたのことを面白いと思っている気持ちはどこに行くんですか。形のないものですけど僕は確実にそう思っているし、思いは間違いなくあるんです。あなたはそれを壊すんですか!?」
真剣に怒られました。その瞬間、衝撃を受けるとともに思ったんです。これだけ怒るということは、本当に、本当に、そう思ってくれているんだなと。
僕は真栄田のことを心底面白いと思っている。その真栄田の言葉を認めないということは自分を否定することにもなる。せめて、真栄田が自分を面白いと思ってくれる気持ちには乗っかろう。何が正解なのかは分からないけど、真栄田がそう思ってくれている気持ちがあるのは間違いないんやからと。
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