相方ブレークで「麒麟」田村裕が思うコンビの意味 「ホームレス中学生」から一転、収入は今厳しい

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そこから真栄田の言葉を支えに「自分は面白い」と思って生きるようになったんです。すると、自分でも驚くほどいろいろな部分が変わっていったんです。

前までなら、ロケとかで1回スベったら「あそこでこう言ってたら良かったのに。やっぱり、オレはアカンな……」とマイナス思考が脳を支配していって、また翌日別の仕事でも前日のスベリを引きずってスベってしまう。

この連鎖があって、結果1つのスベリが4スベリくらいになっていたんです。さらに、たまにウケても「ま、ラッキーパンチやな」とどうしても「自分はダメ」というところからスタートしているので、前向きな勢いにつながらない。

スベッても次の現場に引きずらない

でも「自分は面白い」と思ったら、スベっても「ベースが面白いんだから大丈夫」「誰でも調子の悪い日もある」と落ち込みすぎなくなったんです。となると、次の現場に引きずらない。負の連鎖が少なくなくなった。そうなると、トータルの打率も上がってきて、仕事がうまくまわりだした。そんな流れになってきたんです。

ポジティブになれたと笑顔を見せる田村さん(筆者撮影)

ポジティブにシフトチェンジしたところでのコロナ禍だったので、大変ですけどなんとか前向きにいられる。ギリギリでしたけど、本当に真栄田が助けてくれたと思っています。

さらに、ポジティブになっていたおかげで、今、川島がメディアに出まくっていることに対しても、ひねくれることなく素直に感謝できてます。川島が出続けてくれているおかげで自分にもいつかチャンスがまわってくるかもしれない。刺激ももらえる。やりがいもある。

収入は少なくなったかもしれませんけど、妙な言い方ですけど“経験を積んだ若手”というか、さぁここから何をするのか。それを前向きに考えられる。そんな余裕を持った自分でいられるのも真栄田のおかげだと思っています。

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