リクルート”最強の母”の、脱・出世戦略 育休明けの3段階降格、それがどうした!

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「娘のためにも、どうしても家族を増やしたかった。でも、なかなか子どもができない。だから、頑張れるところまで頑張ろうと、不妊治療を続けていました」

どんなに仕事が忙しくても、不妊治療は待ったなし。肉体的にも精神的にも大きな痛みを伴う。仕事で強烈なプレッシャーを受けながら、育児し、それと同時に不妊治療を続けた苦労は、想像を絶するものだろう。

”3段階降格”での復帰でも、上機嫌な理由

不妊治療を3年続けたかいはあった。2009年、晴れて第2子を妊娠したのだ。翌10年に長男を出産し、前回同様、1年弱の育児休暇を取得。そして、堂薗さんは「ワーキングマザーだけの営業グループ」マネジャーとして、再び会社に戻ってきた。

今度の部下は4人。役職は3段階の降格だった。数年前まで70人を束ねてきた身として、また、前回の降格人事の時「暴れた」経験からして、抵抗はなかったのか?

「それがまったく、なかったんです。むしろ、すこぶるご機嫌でした」

いったい、なぜなのか?

「カンパニーオフィサーとして業績を出せなかったのは、リーマン・ショックだけのせいではない。私の能力不足が原因だったと悟ったんです」

一方で、堂薗さんは2度目の育児休暇中、仕事に猪突猛進するだけが人生の楽しさではないことを痛感していた。

「40歳過ぎても親友ってできるんですね。最高のママ友達に出会え、地域の中に溶け込み、下の子の授乳をしながら小学生になった上の子の宿題を見てあげ、家事をする毎日に、心から満足できた。『ここにも私の居場所はあるんだな』と気づきました」

復帰直後は、ちょうど夫が会社を辞め独立してコンサルティング会社を始めた時期と重なった。だから、「夫のサポート」も自然と重視するようになった。

次ページメソメソする育休明け部下へのマネジメント
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