リクルート”最強の母”の、脱・出世戦略

育休明けの3段階降格、それがどうした!

メンバーの大半が育休明け――。リクルートには、そんな「ワーキングマザーだらけの営業グループ」がある。しかも、2011年4月のチーム発足以来、全期で目標を達成。最初の期末ではMVPを獲得した。

こうも堂々たる業績を見せつけられると、このチームが、日本企業にありがちな、見せかけばかりの「女性活用推進プロジェクトチーム」ではないことがよくわかる。はたして、育休取得後の女性が、いきなりフル加速で実力を発揮できるチームとは?

そのリーダーこそが、リクルートキャリア新卒事業本部営業統括部営業1部5Gマネジャーの堂薗稚子(どうぞの・わかこ)さん。この人の歩みを聞くと、なぜ「ドリームチーム」が実現できたのか、なるほど合点してしまう。

堂薗さん自身、8歳の女児と2歳の男児を育てる母親だ。一方で、仕事の鬼でもある。92年入社以来、リクルートの基幹事業である人材畑一筋。営業や企画の担当として、つねに第一線をひた走ってきた。

「20代は会社に銭湯グッズや替えのスーツを置いて、家には帰りませんでしたね。とにかく、デキる40歳になりたかった。早く偉くなってエバりたかったし、ワインも洋服も値札を見ずに買いたかった(笑)。バカですよね」

目標どおり、堂薗さんは順調に出世していった。1999年には30歳で人材総合事業部の営業マネジャーに昇進。一方、私生活も順調そのもの。27歳の時、社内で一目ぼれした7歳上の男性と「猛アタックの末」ゴールインした。

子どもを作るのは、「仕事に制約ができてしまう、と思い込んでいたので」しばらく見送っていたが、34歳で第1子を出産。だが、育休からの復帰後、思わぬ大挫折を味わうことになる。

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