リクルート”最強の母”の、脱・出世戦略 育休明けの3段階降格、それがどうした!

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堂薗さんが、「鬼コーチ」から「頼りがいのある伴走者」に変容していったのは、2人の子どもを育児してきた成果でもある。

「子どもは自分の思い通りにはならないし、子どものスペシャリティは1人ひとりでまるで違う。そのすべてをリスペクトしてあげる必要があると、ようやくわかってきました」

「物事は計画通りにはいかない」ことは、長年のキャリアからも学んだ教訓だ。

「目の前にあることを頑張っていれば、次に登る山は自然と見えてくる。だから、昔あれほどあった出世志向も、今はありません。もちろん、今後エッと思うような人が役員になっちゃったら、だったら私……と思うかもしれませんが(笑)」

昔から「英知は苦難からもたらされる」というが、堂薗さんの言葉を聞くと、苦難から決して逃げなかった人特有の説得力を感じる。

「ワーキングマザーの多くは『両立は大変だ、大変だ』と、しんどいことに目がいきがち。でも、それを言っちゃあおしまい。子どもがいて仕事もできるなんて、なんてラッキーなんだと、そのすべてを積極的に楽しむこと。そうすれば、自然と結果はついてくるはずです」

以前は、「環境次第でパフォーマンスが変わる」と上司に指摘されたこともある堂薗さん。その堂薗さんが、「環境は自分が創る」ことを証明してくれるのだから、やっぱり説得力がある。

(撮影:今井 康一)

佐藤 留美 ライター
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