成績優秀な子どもが突然「大学には行かない」と言い出したら…?“学歴重視”で育った子に起きる”深刻な影響”。「教育の目的=学歴製造」ではない!

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ぐんぐん伸びる子 その子らしさ
学歴よりも大切なもの、「その子らしさ」が輝くことです(写真:polkadot/PIXTA)
【相談】
小学生の息子を持つ母親です。周りは有名大学に進学できるように、早くも皆中学受験に向けて塾通いを始めていますが、そのような雰囲気に私も揺れ動いています。息子は勉強よりも絵を描くことに夢中です。無理に勉強させて子どもらしさを奪ってしまうのではないかと心配です。教育って本当に学歴重視でやっていくのがいいのでしょうか? 先生の学歴についてのお考えをお聞かせ下さい。
(仮名:木下さん)

現代の日本社会において、「教育」という言葉を耳にすると、多くの人が「学歴」「偏差値」「進学実績」といった言葉を連想してしまうのではないでしょうか。

名門大学への進学は将来の安定につながるという考え方はだいぶ薄らぎ、学歴と所得は幸福度とは関係がないというエビデンスがすでに出ているものの、まだまだ学歴信仰は根強く存在し、その結果として多くの保護者や教育関係者が、子どもたちを早くから激しい競争の渦に巻き込んでしまう現実があります。

教育は「学歴を製造する」ためにあるわけではありません。結果として学歴があるだけであり、それを目的に教育を当てはめると、子どもの本来持っている才能や能力を引き出すことが出来ず、単純に偏差値で人生を決めていくことになりかねません。

偏差値に洗脳される私達

筆者含め、偏差値という名の下、洗脳をされているかもしれません。例えば、それを試す一つの方法があります。

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