リクルート”最強の母”の、脱・出世戦略 育休明けの3段階降格、それがどうした!

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「今は保育園送り迎えの夫の分担は週1日だけにして、残りはすべて私が担当しています。相変わらず週3回ファミリーサポートさんには子どもを預かってもらっていますが、働き方は明らかに変わりましたね」

メソメソする育休明け女性を、伸ばす秘訣

そして、何といっても変わったのが部下への接し方だった。

「昔は怖い上司で有名でした。部下が書いた企画書の出来が悪いと『こんなんで、同行できるか』なんて怒鳴って、タクシーを降りて1人で帰っちゃったりね」

ところが、今はどうだ。堂薗さんは、自分で自分を「グランマ(グランドマザー)状態、ただのご機嫌なオバサン」だと言う。

「目標を達成したといっても、最初は育休明けということで目標を手加減されていたし、最初はメンバーも『私にできるかな』とメソメソしていた。でも、私には、彼女らの中に、リクルート社員の特徴である『成長DNA』がプスプスとくすぶっているのが見えた。だから、業績目標はほかの社員と差をつけず、『あなたたちならできる!』と断言したんです」

堂薗さんいわく、マネジャーの仕事とは、部下の成長曲線を描いてあげることだ。

「私は長く、この会社でやってきたので、この子はこういうお客さんに出会ってこういう力を発揮すれば、次にこういう仕事が来るなとか、この子はこの力が強いから、営業だけではない別のミッションを混同で持たせようといったシミュレーションができる。

だから、つねにメンバー1人ひとりの目標を、先回りして設定し、大体、育休復帰の半年後には、最高の達成感が味わえるように、作戦を立てているんです」

思惑どおり、メンバーの成果が出れば、堂薗さんの次なる役割は「評価」することだ。

「達成感と人からの評価が重なれば、メンバーのモチベーションはさらにアップし、どんなに大変でも、仕事が辞められなくなります。そのために、私が褒めることだけではなく、査定会議では必ず、部下の正当な評価を勝ち取るようにしています」

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