"なぜか心惹かれる人"がしている、3大自分語り術 あの人もこの人も、語るストーリーに企みがある

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企業や個人の存在を世間にアピールするうえで、重要なストーリー。今回は、ストーリーの魅力をアップさせるための3つのテクニックを紹介します(写真:y.uemura/PIXTA)
「商談や会議の場で、どんなに真剣に訴えても相手の気持ちを動かすことができない。プライベートでも、人付き合いが得意じゃない……そんな悩みを抱える“伝え下手”な人にとって、既存のハウツー本やセミナーは『実践するにはハードルが高すぎる』ものがほとんどでした」
そう語るのは、PR戦略コンサルタントの下矢一良さん。テレビ東京で、『ワールドビジネスサテライト』『ガイアの夜明け』の制作に経済部キャップとして関わり、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、前澤友作、孫正義など500を超す超一流のビジネスパーソンと直接対話した経験を持つ人物です。彼らとの対話を通じて、下矢さんは「伝え下手な人が、うまく伝える法則」を体系化。「ストーリー」「資料」「体当たり」という、たった3つの要素から成るシンプルなプレゼン術です。
本記事では下矢さんの新著『巻込み力 国内外の超一流500人以上から学んだ必ず人を動かす伝え方』より一部抜粋・再構成。「企業や個人を魅力的に見せるための、ストーリーの語り方」というテーマで、お届けします。

ストーリーの魅力をアップ① 小さな存在が大きな敵に挑む

企業や個人の存在を世間にアピールするうえで、ストーリーは重要です。今回は、このストーリーをさらに魅力的なものへと引き立てるための3つのテクニックを紹介します。

1つ目のテクニックは「小さな存在が大きな敵に挑む」という構図をストーリーの中に盛り込むこと。例えば社会変革型ストーリーであれば、ゴールは「世の中を変える」ことです。そして、その「世の中」とは「自分の身近な世界」です。

ですから、変えたい「世の中」は確かに、等身大で構いません。ですが「少し頑張れば達成できてしまうような夢」では、人を巻き込むストーリーになりません。ゴールは「達成が不可能」だと思われるほど、高い目標でなくてはいけないのです。これは社会変革型ストーリー以外のパターンでも同様です。

高い目標でなくてはならない理由。それは人を巻き込むストーリーは、必ずといっていいほど、主人公が高い目標に挑むものだからです。

ハリウッド映画の人気作品を思い出してください。『ハリーポッター』にしても『スターウォーズ』にしても、主人公は小さな存在で、それとは対照的に敵はあまりに巨大。勝てそうもない巨大な存在に、小さな主人公が挑む。これは、人を巻込むストーリーの普遍の法則です。

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