伝え下手の特徴① 「頑張っていれば、いつか伝わる!」と信じている
「熱意や誠意を込めて頑張っていれば、いつか伝わる!」という言葉の裏には、ある種の「期待」が潜んでいます。それは、「上司や取引先など自分を評価する人は、自分のことをしっかり正しく見てくれている」という「期待」。ですが、こうした期待はたいていの場合、はかなく裏切られます。
部下にとっては、直属の上司はたいがい1人。上司は気になる存在ですから、日々の業務の中でその動きを逐一観察することもあるでしょう。
ですが上司からすると、部下が6人いたら、1人は全体の6分の1の存在にすぎません。注意力はどうしても分散してしまいます。お互いにとっての「重さ」が、上司と部下ではそもそも同じではないのです。
しかも上司は「部下のことをだけを見ていればよい」というわけではありません。上司にもまた、上司が存在します。上司自身も部下と同じく、自分の上司のほうに関心が行きがちです。つまり、部下1人に割ける注意力は、それほど多くはないのです。
身近にいるはずの会社の上司ですらそうなのですから、社外の取引先などはもっと気にかけてはくれないでしょう。
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