話してすぐバレる「伝えるのが下手な人」の3大特徴 熱意、正論はプレゼンでは何の役にも立たない

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「頑張っていれば、いつか伝わるはず」。確かに「頑張っていれば、いつかわかってくれる」ことも世の中にはあるかもしれません。ですが、それはとてつもない幸運に期待するか、かなりの長い時間待ち続けるしかありません。また、これは評価する立場の人間が部下の行動をきめ細かく見てくれていることが前提となりますが、1人ひとりのことまで気にしてはいられないのが現実です。

あなた自身のことが伝わりにくい、もう1つの理由があります。それは人は自分の記憶を美化しがちだということ。「評価する人」もまたその例外ではありません。「自分は若い頃、すごく頑張っていた」と、過去の努力を実際よりも過大に評価してしまいがちです。

評価する際には、どうしても「評価される人」を「過去の自分」と比べてしまいます。しかも評価基準が「美化された過去の自分」。その結果、「評価される人」は「自分の全盛期よりも成果を出していない」という理由で、実際よりも過小評価されてしまうものなのです。

伝え下手の特徴② 「正論が勝つ」と信じている

「正しいことを言っているのに、なんでちゃんと伝わらないのか」

これも「伝え下手」の人が犯しがちな思い込みの1つです。この言葉にも、前項同様にある「期待」が潜んでいます。それは「評価する立場にあるほどの人は正しい判断ができる」という「期待」。

しかし、上司や取引先などの「評価する人」も当然ですが、人間です。つねに正しい判断ができるわけではありません。

私が初めて課長になったときのことです。その当時、私には部下が6人いました。6人の部下がどのような仕事をしているか。当然、担当業務は知っています。ですが、日々の細かい活動までは、とても把握できるものではありません。メールの宛て先に入れられていることも多いのですが、メールは1日に100通以上来ます。とても、1通ずつ丁寧に読んでいられません。部下の行動を知る機会といえば、定例の会議や1対1の個別面談の場となります。そういった機会に「まとめて」活動報告を受けるのです。

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