仕事はできるのに「軽んじられる人」の話し方

相手との関係性を変えるたった1文字の違い

仕事ができるのに軽んじられる人は、見せたい自分とは違う印象を与える話し方をしているのかもしれません(写真:Fast&Slow/PIXTA)
仕事で結果は出しているはずなのに、なぜか相手から軽んじられている――。
そんなときは、あなたの言葉遣いが問題なのかもしれません。
大人の伝え方ノート』の著者であり、元NHKのキャスター、現在は長崎大学でスピーチやコミュニケーションについて教えている矢野香先生に、その原因を聞きました。

こんにちは、矢野香です。NHKでキャスターを務めたのち、現在は大学教員として心理学、主に、人から評価される話し方や、人の印象がどう決まるのか、などコミュニケーションについて研究しています。

たった1字でも、相手との関係性は変わってくる

人は相手の言葉や言い回しなどで、その人の品位や知性、信頼できるかどうかなどを無意識のうちに判断しています。

もしあなたが、「他人から軽んじられている」と思っているなら、何かコミュニケーションの仕方が、あなたが見せたい自分とは違う印象を与えるものになっている可能性があります。

例えば、次の2つの文章を見比べてください。

A 「コーヒーがいいです」
B 「コーヒーでいいです」

AとBの使い分けがわかりますか?

どちらのほうが、より積極性を感じるでしょうか? 

どちらのほうが、よりリーダーシップを感じるでしょうか?

大抵の人は「A」のほうに、より意思の強さを感じるはずです。コーヒー「で」というと、「考えるのが面倒だし、なんでもいいや」というおざなりな印象を与えてしまいます。

積極性を伝えたい場合は A「コーヒーがいいです」が正解です。

ただし複数人の場合は例外です。他の人が希望を伝えた最後に「で」を用います。「じゃ、私もコーヒーで」というとリーダーシップが印象づけられます。

こんなたった1字でも、相手の反応、ひいてはあなたとの関係性は変わってくるのです。

次ページ信頼できるかどうかは「文末」で決まる
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • 今見るべきネット配信番組
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
トレンドライブラリーAD
人気の動画
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
銀行員の出世コースに見られ始めた大きな変化
銀行員の出世コースに見られ始めた大きな変化
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日本企業は米中の板挟み<br>全解明 経済安保

先端技術をめぐる米中の争いは日本に大きな影響をもたらします。海外からの投資は経済を活性化させる一方、自国の重要技術やデータが流出し安保上のリスクになる可能性も。分断の時代に日本企業が取るべき進路を探ります。

東洋経済education×ICT