話してすぐバレる「伝えるのが下手な人」の3大特徴 熱意、正論はプレゼンでは何の役にも立たない

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「熟考型」のほうは、ドキュメンタリー番組の製作です。撮影した映像をどのような構成で編集し、どのようなナレーションをつけるか。長い時間をかけて考え抜きます。

周りの番組製作者を見ていると、たいていは得意分野がどちらか一方だけだったように見えました。もちろん「どちらも得意」という「スーパーマン」のようなタイプもいました。ですが、それはごく一部。私はまさに「熟考型」でした。逆に瞬発力が求められる生中継の対応などは、本当に苦手です。

たいてい、本番で必要となるのは「瞬発力」のほう。その場でじっくり考える余裕など、与えられないからです。

私には「本番に弱い人」の多くが、「瞬発力型」ではなく「熟考型」に見えます。反射的な対応が苦手で、つい本番で失敗してしまうのです。伝え下手な人にとって本番で勝負するということは、「自分の苦手な特性を頼りに勝負する」ことにほかならないのです。

「伝え下手」が「伝え上手」に変わるための3つの技術

なぜ、あなたの能力や努力、想いがうまく伝わらないのか、その原因を見てきました。「伝え下手で損をしている状態」を脱するためには、この3つの原因をすべて潰していかなくてはなりません。

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まずは「頑張っていれば、いつか伝わる」という「待ちの姿勢」では、決して伝わらないことを述べてきました。つまり、自分から積極的に「攻めの姿勢」で伝えなくてはいけないということです。

しかも伝えるべきは、自分が「正論」と信じている内容ではありません。「正論」を唱えても、誰も味方になってはくれないからです。「正論」とは「異なる内容」を伝えなくてはなりません。

さらに「熟考型」は、その人の根本的な性質に起因しています。ちょっとした工夫で改善するようなものではありません。ですから「瞬発力型」に無理に近づこうとするのではなく、「熟考型」はそもそも「本番」で勝負してはならないのです。

下矢 一良 PR戦略コンサルタント

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しもや いちろう / Ichirou Shimoya

早稲田大学理工学部卒業。テレビ東京に入社し、『ワールドビジネスサテライト』『ガイアの夜明け』を経済部キャップとして制作。スティーブ・ジョブズ氏、ビル・ゲイツ氏、孫正義氏、三木谷浩史氏、髙田明氏、藤田晋氏、前澤友作氏らにインタビュー。その後、ソフトバンクに転職し、孫正義社長直轄の動画配信事業(Yahoo!動画、現・GYAO)を担当。「ソフトバンク・アワード」を受賞。現在はPR戦略コンサルタントとして中小企業のブランディングや宣伝のサポート等を行う。

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