話してすぐバレる「伝えるのが下手な人」の3大特徴 熱意、正論はプレゼンでは何の役にも立たない

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

私が「ヒラ社員」だった頃は、仕事終わりに同僚たちと連れ立って、居酒屋へと向かいます。酒も入って盛り上がるのは、たいてい上司の話題です。

「なぜ、あそこで正しい判断ができないのか」

「なんで、あんなに人を見る目がないのか」

正直なところ、こうした「悪口」の類も少なくはありませんでした。上司には、なぜか自分自身のことは棚にあげ、一方的に「絶対的な正しさ」や「圧倒的に高い能力」を求めてしまっていたのです。

ですが自分が初めて管理職になって、当たり前のことに気がつきました。「上司も1人の悩める人間」なのだ、と。すべてを見通す眼を期待するほうが無理なのです。

ギネスブックに「世界で最も売れた男性グループ」として認定されている、かのビートルズですら、大手音楽会社のオーディションで「不合格」の烙印を押されたことがあるのです。ビートルズほどの才能があっても、最初はプロから認められず価値に気づかれなかったのです。

人は誰しも自分の考えを「正論」だと思っている

さらに厄介な問題があります。それは「評価される人」も「評価する人」も、両方が自分の考えを「正論」だと思っているということです。

「正論」と「正論」が戦うと、どうなるか。これは圧倒的に「評価される人」のほうが不利な戦いです。

なぜ、「圧倒的に不利」といえるのでしょうか。それは自分の考えが正しいことを証明しなければならないのは、いつも「評価される人」のほうだからです。

「どうしてそう思うのか」

「根拠は何か」

「データはあるのか」

立場が圧倒的に強いのは「評価する人」。立場の強さを生かして、相手の「正論」を打ち砕くため、ひたすら質問を投げ掛けることができます。

「評価される人」はその果てしない質問を受け続け、延々と答え続けなくてはなりません。1つでも言いよどんだら、そこに付け込まれてしまいます。そもそも最初から勝てる勝負ではないのです。

次ページ論破して得なことはない
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事