以下の章では“5つのストレッサーにDRICSをどうぶつけるか”が解説されているのだが、ここではストレスを「興味」に置き換える手段をご紹介しよう。DRICSの「I」、すなわちインタレスト(Interest)のIについてだ。なおこれは、ときにインプット(Input)のI、そしてインベストメント(Investment)のIにもなるという。
ストレスをインタレストに変換する
ビジネス書やネット記事などではしばしば、「インプットしてアウトプットする」ことの重要性を強調する記述を目にする。そもそもそれは当然すぎることでもあるのだが、とはいえそれら、とくにインプットに大きな意味があることは間違いないだろう。
なにごとにも好奇心を抱き、つねに新たな刺激を取り込めば、前向きで活気に満ちた状態を保てるからだ。逆にいえば、「昔はよかった」というように過去の経験にばかり頼ってしまうのは、活力が失われている証拠だとも解釈できるかもしれない。
では、どのようにインプットすればよいのだろう?
私ごとで恐縮だが、この考え方に強く共感できるのは、自分自身が日常的に同じようなことをしているからだ。たとえば、知らない言葉が出てきたら必ず調べるし(可能であれば紙の辞書で調べるのがベストだと考えている)、飲み会の席などで知らない本の話題が出たら、迷わずその場でスマホから購入するようにしているのだ。
ただし「インプット量を増やそう」などと考えているわけではなく、ただ単に好奇心や興味を抑えられないだけの話。だから調べたり人に聞いたり、購入したり借りたりするということだ。つまり自分の立場からしか語ることができないのだが、とはいえこれは誰にとっても大切なことではないかと考えている。
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