「なぜかいつも疲れがとれない人」こそ知っておきたい 疲労を抑制するために必要なたった3つのこと

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私たちの心はゴムボールのようなものだとしましょう。ゴムボールを指で強く押すと、ボールは凹みます。このときボールに外からかかる力がストレッサーです。ストレスを受けてボールは変形しますが、ボールには外から加わる力を内側から押し返そうとする力があります。この押し返す力をストレス耐性といいます。
(80ページより)

私たちの心身にはある程度のストレス耐性が備わっており、それは鍛えることによって高めることができる。ところが体調が悪いときなどは耐性が弱まり、外圧に負けてしまうこともあるだろう。

そこで、日ごろからストレッサーを抑えておくことが大切なのだ。ちなみに著者によれば、ストレッサーは下記の5つに分類されるという。

図表2-11
(出所)『疲労学』

疲労に対処する「DRICS理論」とは

「抑疲労(疲労を抑える方法)」には抑疲労行動、抑疲労思考、抑疲労食事法があり、1つめの抑疲労行動には「DRICS理論」が効果的なのだそうだ。

図表2-12
(出所)『疲労学』

DRICSは、以下の単語の頭文字からとったもの。

・Distance(ディスタンス)
・Reset(リセット)
・Interest(インタレスト)
・Control(コントロール)
・Space(スペース)
(82ページより)

Distanceは、ストレッサーからいったん距離を置いたり、遠ざけたりすることでストレスに対処する方法。Resetは、ストレスのもとをリセットするやり方。

Interestは、ストレスを興味や楽しみの対象として捉えなおす方法。Controlは、ストレッサーを自分の支配下に置く。そしてSpaceは、ストレスで埋め尽くされた日常に余白をつくるという意味だ。

つまりDRICS理論とは、これら5つの方法を、上記5つのストレッサーにぶつけることで疲労を抑制していこうという発想なのである。

図表2-13
(出所)『疲労学』
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