「ストレス耐性の強化」と筋トレの意外な共通点 ストレスは決してネガティブなものではない
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「ストレス」と「モチベーション」はコインの裏表の関係だという(写真:ふじよ/PIXTA)
「ストレスのせいでモチベーションがわかない」という言葉をよく聞くが、そういう人は、単純に、やりたいことをモチベーション、やりたくないことをストレスと言っていることが多いと、慶應義塾大学名誉教授の伊藤裕氏は指摘します。
そんな伊藤氏が考える「ストレス」と「モチベーション」の正しい関係について、同氏の著書『なぜストレスフルな人がいつまでも若いのか: ストレスを使いこなす!6つの金のメソッド』から、一部を抜粋・編集して解説します。
ストレスとモチベーションはコインの表と裏
「ストレス」と「モチベーション」とを、相反する概念と思っている人は多いと思う。「ストレスのせいでモチベーションがわかない」という言葉もよく聞く。
そういう方の話をよく聞くと、単純に、自分がやりたいと思うことをモチベーションと言っていて、やりたくないことをストレスと言っていることが多い。
しかし、実際のところ、ストレスは決してネガティブなものではない。むしろ人間の意欲と密接なかかわりがあり、モチベーションを引き出す重要な要素となる。
ストレスを感じると、人はそれに対応しようとして、ホルモンが信号を出し、血流量を高める、心肺機能を高めるなど、体内の機能を前向きにさせようとする。そして、脳と精神の活性化も起こる。これがモチベーションである。
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