「気づいたら実家が“ゴミ屋敷”に…」築80年の古民家から大量に出てきた《1800袋分のゴミやモノ》を2日で片付けた結果【ビフォーアフター】

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ハシゴを上ると、雨戸や使わなくなった家電類が置かれた小さなスペースがあり、さらにその先にもう1つ空間が現れた。しかし、そこにはほとんどモノが置かれていない。そもそも、ここまでモノを持って入ることができないのだろう。

ゴミ屋敷
さらに先にはもう1つ空間があったが、こちらには何も置いていないようだ(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

「これまで何百軒もの実家じまいの現場を片付けてきましたが、屋根裏はほぼ間違いなく有効活用できません。モノを上げるだけで大変ですし、1年に1回来るか来ないかの『必要なとき』にモノを上から下ろすのも大変です。女性の1人暮らしならなおさら。一番のデッドスペースと言ってもいいでしょう」

ゴミ屋敷
いちばんモノが多かった和室もすっかりきれいになった(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

「かもしれない」が“モノ屋敷”を生む

イーブイが実家じまいの現場に入った際、屋根裏にあるモノはほとんどのケースで全処分することになるそうだ。住人も「屋根裏のモノはすべて捨てていいので」と仕分けすらしないことが多いという。置いてあるのは大体、動かなくなったオイルヒーターに扇風機、子どものスキー用品など、とっくに使わなくなったモノばかりだ。

ゴミ屋敷
足の踏み場もなかったキッチン(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
ゴミ屋敷
まっさらな状態に生まれ変わった(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

それと同じ理由で、ロフトも使い道がない。大体、段ボール箱や季節の違う服の置き場所になって、上に上がることはほとんどない。加えて、「床下収納」と「納屋」と「ベランダに設置した物置」もデッドスペースだと二見氏は話す。

「売れるかもしれない。使うかもしれない。そういうモノがどんどんデッドスペースへと押し込まれていき、モノ屋敷と化していくんです」

「かもしれない」と思ったモノは、「不用品かもしれない」のではなく、「不用品」と捉えるのがよさそうだ。

ゴミ屋敷
部屋と部屋の間をつなげる不思議なスペースも……(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
ゴミ屋敷
すべて一掃され、すっきり!(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
國友 公司 ルポライター

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くにとも こうじ / Kozi Kunitomo

1992年生まれ。筑波大学芸術専門学群在学中よりライターとして活動。訳アリな人々との現地での交流を綴った著書『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)が文庫版も合わせて6万部を超えるロングセラーに。そのほかの著書に『ルポ路上生活』(KADOKAWA)、『ルポ歌舞伎町』(彩図社)がある。

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