投資家との対話で手応えを感じていた
――当初、1株当たり770円としていた上場時の売り出し価格は、最終的に850円になりました。想定時価総額は380億円程度と言われています。どう感じていますか。
世界中の投資家と対話を重ねる中で、手応えを感じていた。沖縄県内での盤石な基盤に加え、県外や海外におけるRTD(Ready to Drinkの略語。缶チューハイなどの開けてすぐに飲める飲料)、(ロゴを活用したTシャツなどの)ブランドビジネスについても評価いただいたのだと思う。たいへん嬉しい。
時価総額は、もちろん低すぎたら悲しいし、高すぎても大変。上場時の価格を経営陣がどう評価するかというよりは、それ以上の価値を生み出していくのがわれわれの務めだと思っている。
――MBOから6年余り経った今のタイミングで上場する理由は。
MBO後すぐにコロナ禍となり、業務用の酒類販売や観光・ホテル事業が壊滅的な打撃を受けた。それでも足元で業績は回復し、収益性、成長性、資本効率が大きく改善した。内部管理体制も、MBO以降にほとんどゼロから整えた。会社として上場の準備が整ったのが1つの理由だ。
また、株式市場の環境としてもとてもよいタイミングだと思った。



















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