「気づいたら実家が“ゴミ屋敷”に…」築80年の古民家から大量に出てきた《1800袋分のゴミやモノ》を2日で片付けた結果【ビフォーアフター】

✎ 1〜 ✎ 60 ✎ 61 ✎ 62 ✎ 63
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「一軒家の“モノ屋敷”の片付けだと、大体ゴミ袋800袋くらいが平均かと思います。築80年のお家なので、おそらく80年分のモノが溜まっていることになる。作業前からかなり量が多くなると予想していました。洋服ダンスの中には服やら小物やらたくさん入っています。このタンス1つでも10袋くらいにはなるでしょうね」(二見氏、以下同)

もっともモノが多かった和室には、ダンボール箱と紙袋が散乱していた。紙袋の中にはチラシ、小物などのゴミがまとめられ、それがいたるところに積み上げられている。また、ドレッサーや洋服ダンスなど、大型家具も多い。指でホコリがすくえるほど、長い間触れてもいなかったようだ。

ゴミ屋敷
生ゴミなどはないようだが、とにかくモノが多く、床から積み上げられている(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

モノが散乱しているのは部屋だけではない。

畳の間と床の間にもモノが散乱し、やはり紙袋にまとめられたゴミが多い。押し入れには来客用と思われる布団類がギチギチに詰め込まれ、引っ張り出すだけでも一苦労だ。紙類、置物、食器、調理器具、未開封の贈答品、昔のお酒、壺、壁に掛ける温度計、本、虫取り網……。次から次へといくらでもモノが出てくる。

すべての部屋にいろんなモノがまんべんなく溜まっている。この量のモノを、遠方に住んでいるという子ども夫婦が自力で片付けるのは不可能に近いだろう。

ゴミ屋敷
部屋と部屋の間にあるスペースにもモノがぎっしり(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

「実家じまい」はスピードが命

今回の現場はいわゆる「実家じまい」だ。この現場は持ち家だが、賃貸の場合はいち早い片付けが必要となってくる。

「実家が賃貸のマンションであるケースも往々にしてあります。実家じまいをするとなったときによくあるのが、『自分たちで極力モノやゴミの量を減らしておけば、業者に片付けを依頼したときに安く済む』という勘違いです。たしかに1800袋のゴミ袋をすべて自分で処分したら、片付けの費用はかなり安く抑えられるでしょう。しかし、その作業をこなすのにどれくらいの労力と時間がかかるのかという問題があります」

ゴミ屋敷
いちばんモノが多かった和室。大型家具もいくつかある(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
次ページハシゴを上った先には…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事