台風で浸水、畳が腐敗し、家中カビまみれ…「空き家になったボロボロの実家」を、50代息子がどうしても“YouTubeに残したかった”ワケ

✎ 1〜 ✎ 63 ✎ 64 ✎ 65 ✎ 66
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
実家じまい
浸水によって畳がすべてダメになってしまった実家(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
畳が腐敗し、カビが生えているその一軒家には、2018年から誰も住んでいなかった。6年間、空き家の状態が続いた後、50代の男性から「家を片付けてほしい」、そして「YouTubeに残したい」と依頼の連絡が入った。その理由とは――。
本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。
YouTube「イーブイ片付けチャンネル」で多くの事例を配信するゴミ屋敷・不用品回収の専門業者「イーブイ」(大阪府)代表の二見文直氏に、空き家になった実家との向き合い方を聞いた。

畳が腐敗したカビだらけの一軒家

大阪府某所にある一軒家。

水浸しになったままの1階の床にはカビが生え、壁のクロスは剥がれ、天井からは水が染み出している。2階にあるベランダは排水溝が詰まり、あふれ出した水が部屋まで浸食していた。特に天井のダメージが大きく、腐敗が進行している。

実家じまい
キッチンの天井はボロボロに剥がれてしまっている(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
実家じまい
脱衣所もクロスがべろんと剥がれてしまっていた(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

部屋の中にはブルーシートが敷かれ、庭には腐って撤去された畳が放り出されたままだ。

そんな一軒家の片付けをイーブイに依頼してきたのは、静岡県の浜松市に住む50代の男性だった。この家に2018年の4月まで1人で住んでいたのは、男性の母親である80代の女性だ。男性が依頼の理由を話す。

【写真を見る】あまりにひどい実家の状態…そこから出てきた「思わず涙してしまうモノたち」【ビフォーアフター(40枚)】
次ページ2018年まで母が1人で住んでいた
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事