「気づいたら実家が“ゴミ屋敷”に…」築80年の古民家から大量に出てきた《1800袋分のゴミやモノ》を2日で片付けた結果【ビフォーアフター】

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不用品を自分でクリーンセンターへ持ち込むにしても、乗用車では限界がある。そうなると軽トラックやバンを借りることになるが、1日で済む話ではないのでその費用がかさむ。そして、当然その間の家賃もかかってくる。

「『業者に依頼するのは、自分たちができる範囲でモノを減らしてから』と考える人が多いのですが、正直、業者に依頼したときの費用はそこまで変わりません。それだったら、とにかく早く依頼してしまうのが得策かと。とにかく捨てる作業は大変。だから、自分たちでやるのは『いるモノ・いらないモノ』の仕分けまでで十分だと思います」

ゴミ屋敷
自分たちで片付けようにも、ギチギチに詰まった押し入れの中の整理や、大きな家具の搬出だけでも大変そうだ(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

ハシゴを上った先にあったモノ

ただ、実家が持ち家の場合でも困るケースは多々ある。

「片付ける前に家の売却が決まっているケースでは、賃貸よりも急ぐ必要が出てくることもあります。そして多いのが、実家の売却益を、親が介護施設に入るための費用に充てるケース。片付けないことには家を売れないので、切羽詰まっているご家族もいます。

このとき知っておきたいのが、モノ屋敷やゴミ屋敷だからといって物件の査定にマイナスの影響が出るとは限らない、ということです。案外、売却した後に行われるリフォームでどうにでもなるものなんです」

「ゴミ屋敷だった家なんて買ってくれないんじゃないか」「モノ屋敷だったことで安く買い叩かれてしまうんじゃないか」。そう思い込んでしまい、なかなか売却に踏み込めず、片付けもできずに放置してしまうのだ。

家の中はだいぶスッキリしてきたが、片付けはまだまだ終わらない。この家には屋根裏と納屋もあるからだ。廃材、シャベル、バケツ、餅つきの臼、寿司桶、昭和初期のものと見られる動かない家電など、大量の不用品が眠っている。

ゴミ屋敷
今ではなかなか目にすることのない古い家電がたくさん出てくる(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

「怖い!」「足元ちょっと押さえて!」

日の光が一切入らない屋根裏へは、スマホのライトを頼りに木製のハシゴを上っていく。天井も老朽化が激しく、大人が2人乗っただけで抜けそうな勢いだ。

ゴミ屋敷
屋根裏につながる階段を上った先には……(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
ゴミ屋敷
屋根裏には、雨戸や使わなくなった家電、布団などが置いてあった(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
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