両親の死後、妹も他界し、気力がなくなってしまった
関西某所にある2階建ての一軒屋。片付けの依頼者である50代の女性は7LDKのこの広い家に、祖母、父、母の4人で暮らしていた。ずいぶん前のことではあるが、祖母が他界。もともとモノを溜め込む性格だった祖母の荷物が残ったまま、次はパーキンソン病を患っていた母親の介護に突入した。依頼者の女性が話す。
「私も勤めているものですから、昼間は父が母の面倒を見てくれていました。夜は私が母の面倒を見るという忙しい生活が続いていたんですが、しばらくして母が亡くなりました。祖母のときと一緒で、母の遺品整理ができないまま、今度は父の介護が始まりました」
その後、父も他界。亡くなった3人分の荷物を少しずつ一人で片付けていったが、仕事が多忙なこともあって作業に限界を感じていた。そして、父の一周忌を迎えたのを機に、業者へ片付けの依頼をすることにした。だがその矢先、妹ががんで帰らぬ人となってしまった。


















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