
母が遺した実家は、「異様なゴミ屋敷」になっていた(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
買い物依存症だった母、自死した息子……遺品整理に直面した遺族が抱える、「遺されたモノを捨てられない」という問題。何から手をつけ、どこまで整理すればいいのか。
本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。
動画:新品まみれの70代母の家…退去まで残り数日で全処分
買い物依存症だった母の部屋
関西地方の郊外にあるごくありふれた団地。その1室が今回の現場だ。依頼者は、ここで1人暮らしをしていた母親を亡くした遺族である。
「今月中に退去したい」
退去期限が迫るなか、遺品整理を進めたいとの依頼だった。先に父が亡くなり、その後1人で暮らしていた母が亡くなった。母には買い物依存症の傾向があり、部屋はゴミ屋敷となっていた。
家は1人で暮らすには十分すぎるほどの広さがある間取りだ。しかし、玄関から続くどの部屋もモノであふれかえり、足の踏み場を探すのも困難な状態だった。

1人暮らしの家の中とは思えないほど、大量のモノであふれている(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
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