
10年ぶりに母が住む実家に入ったら……(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
10年ぶりに70代の母親が1人で住む実家を訪れると、電気、水道、ガスといったライフラインがすべて止まっていた。2階に上がってみると、そこは到底、人が住めるような状態ではなかった。
本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。
動画:母が倒れたと聞き帰省…そこは想像を絶するゴミ屋敷だった
扉を開けると、鼻を突く“異臭”
関西地方の某所にある2階建ての1軒家。築年数は30年未満、外から見るとごく普通の物件で、むしろ明るい印象さえ持つ。しかし、玄関の扉を開けた先には、その想像とはかけ離れた光景が広がっていた。
リビングは足の踏み場もなく、あふれかえるゴミの山に、なぜか自転車まで転がっている。ここは長らく、生活の場として機能していなかったようだ。
キッチンも同様に、食品の空き容器などのゴミが散乱し、調理ができる状態ではない。冷蔵庫の扉を開けると、鼻を突く“異臭”がした。中では肉が溶け、容器に入った食品はもはや原型をとどめていなかった。

リビングやキッチンに残された食品はすべて腐敗していた(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら