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ライフ #「ゴミ屋敷」孤独な部屋の住人たち

あまりにも異様…「母が遺した"新品まみれ"のゴミ屋敷」 直面する《壮絶な遺品整理》に、残された家族はどう向き合えばいいのか?

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タンスや押し入れは服でいっぱいになり、収まりきらない衣類がハンガーに掛けられたまま、部屋の至るところに吊るされている。足元に散らばっているのは細々とした生活雑貨だ。

とりわけ目につくのは、開封されていない新品の化粧品。その多くは、2000円から3000円ほどで手に入るネット通販のものである。

未開封の洗剤や掃除用ブラシ、ウェットティッシュのストックもかなりの量で、食器や布団も1人暮らしに到底必要とは思えない数が積み上がっている。おそらく、家族で暮らしていた頃からモノが減らないまま母親が1人になり、さらに加速度的に増え続けていったのだろう。

押し入れの中には、布団以外にストック品がギチギチに詰められていた(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
未開封の雑貨や化粧品が至るところに置かれている(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)

不用品が「誰かの役に立つ」可能性に救われる

「高齢の方だと、以前に買っていたことを忘れて、また新しいものを買ってしまうことがあるんです。そうやって、だんだんと荷物が増えていく。あるいは、ストックがないと不安だという方も少なくありません」

現場を担当した「イーブイ」の二見文直氏がそう話す。依頼者によれば、必要なモノと不要なモノの仕分けはほとんど済んでいるという。貴重品や通帳・印鑑類など、ごく一部のものを除いて基本的にはすべて処分の方向だ。

「貴重品の捜索は行いますが、アルバムなどの写真類も不要とのことです。残すモノには事前に養生テープで印をつけているので、僕たちとしては作業しやすい現場ですね」(二見氏、以下同)

部屋の中だけでなく、ベランダにも古い物置や不用品が残されており、それらも回収対象となる。床に散らばったモノはさまざまな種類が混在しているため、貴重品を捨ててしまわないように仕分けを丁寧に進めていく。

床一面に散らばったモノやゴミを仕分けていく(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)

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【足の踏み場もない家を片付けるには…】

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