東京近郊で"子育て世帯"の「持ち家率」が高い街はどこ?/"20代単身者"が住宅を購入している街も調べてみた

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夫婦のイメージ
首都圏の住民が賃貸と持ち家をどのように選択しているのか、データから分析します(写真:maroke/PIXTA)
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JR中央線沿線には、どこか文化的な雰囲気が漂う。東急田園都市線は、洗練されたファミリーが暮らす街。城東エリアは人情味にあふれ、湾岸のタワーマンション群は新しい富裕層の象徴――。私たちは、知らず知らずのうちに、沿線や街に対する漠然としたイメージを頭の中に描いています。ですが、そのイメージや空気感の正体とは、いったい何なのでしょうか。そして、私たちが当たり前のように感じている常識は、果たして本当の姿を映しているのでしょうか。
住む場所や沿線によって人々の暮らしや価値観は本当に違うのか? なぜ、あの街では「お受験熱」が高く、この街には「IT人材」が集まるのか? その背景にある都市の構造、歴史、そして人々の営みを、膨大なデータとともに解き明かしていく、知的な冒険の旅へ、『データでわかる東京格差』の著者、にゃんこそばさんに案内してもらいましょう。

SNSやネットメディアで定期的に白熱する「賃貸vs.持ち家」論争。「若いうちに家を買うべきだ」「いや、金持ちになりたいなら家を買うな」――不動産や投資に詳しいインフルエンサーが繰り広げる激論を目にした読者も多いでしょう。

この永遠のテーマに、万人に当てはまる絶対的な答えはありません。しかし、客観的なデータをもとに、ライフステージや地域による違いを理解することで、この論争を深く、冷静に捉えられるはずです。本節ではまず、首都圏の住民が賃貸と持ち家をどのように選択しているのか、その姿に迫っていきましょう。

ライフステージで見る「持ち家」への道のり

多くの人にとって、住宅の購入はライフステージの変化と密接に結びついています。特に結婚と出産といった世帯構成の変化は持ち家取得の大きなきっかけとなります。

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