人間とは何か、日本人とは何か、汝は何ぞや 旧制高校が教えていた3つの大事なこと

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(撮影:梅谷秀司)
これまで「和魂漢才」と「和魂洋才」で生きてきた日本人。グローバル化が急速に進む中で、日本人はあらためて「日本文明とは何か」「日本人とは何か」を問われている。これからの時代を生き抜くために、日本人に求められる教養とは何か――。 宗教学者の山折哲雄氏が、有識者との対談を通して、日本人の教養を探る。
第7回目は、東海旅客鉄道名誉会長の葛西敬之氏を迎えて、日本の教育のあり方について語る。前・中・後編の3回に分けてお送りする。
企画協力=こころを育む総合フォーラム

 

山折:葛西さんは国鉄改革からJR東海を経て、日本の新幹線事業に多大の貢献をしてこられました。そうしたご経験の中から、教育の問題について積極的に取り組んでおられます。海陽中等教育学校では、実践的な教育システムを作ろうという努力もなさっている。そうした経験も踏まえたうえで、日本の教育のあり方についてお話をできればと思います。

葛西:どうぞよろしくお願いします。

山折:まずは教育のあり方について考えていきたいと思います。国鉄、そしてJR東海で多くの新入社員を見てきて、最近の若い人について感じる特徴はありますか。

音として説得力を持つ文章が理想

葛西:私どもが大学を卒業して国鉄に入社した頃に比べると、一層いい子になっているという感じはいたします。荒削りとかパワフルとかいうものは失われていますが、非常に順応性の高い子たちが増えています。

我々の頃に比べて、だんだんアメリカ風になっているようです。我々の時分には、教養の基本として和漢混淆文をよしとするところがありました。文書を書くにせよ、ものを考えるにせよ、そうした前提があったように思います。しかし、最近の人たちは、「漢」の部分が抜けてきて英語が代わりに入ってきた。そのあたりから少し考え方の差が出てきているのかな、という気がする時もあります。

山折:私は葛西さんが書かれる読売新聞の「地球を読む」を読ませていただいていますが、実に歯切れがよくて、論理的です。まさに「漢」と「和」の言葉ですね。

葛西:ありがとうございます。私は古い世代でして。

山折:最近は、横文字がやたらと入ってくるようになりましたね。

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