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頂点にいる人は「具体的な努力」を続けている マッキンゼー出身お笑い芸人が感じたこと

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  • 塩野 誠 経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO
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石井:コロッケさんは新しいフレームを作ったわけですよね。すごいですよね。

塩野:ええ。頂点にいる人が、それでもまだ努力をする。なので、このスーパーレッドオーシャンともいえる芸人ワールドで上に行くには、もちろん運もあると思いますが、ものすごい努力をしないと厳しいんでしょうね。実際のところ、どうなんでしょうか。

石井:いや、そのとおりだと思います。努力はもちろんしなきゃいけないし、していない人が売れるわけはありません。でも、具体的にどの種類のことを努力すればいいのかを見つける作業が、また、その前にある気がするんですね。

要するに、たとえば「東大行きます」「マッキンゼー行きます」という目的の場合、何の努力をしたらいいか、わりとわかりやすいじゃないですか。東大に入るためにはこういう勉強をすればいいんだよ、というのがありますから。

受験勉強は変数が少ないのでいちばん楽

塩野:実は受験勉強はいちばん楽ですからね。AをすればBが出る。変数が少ないんです。でも現実の世の中って、あまりに変数が多いんですよね。

石井:ビジネスでも一緒だと思うんです。マッキンゼーも1年目ぐらいまでだったら、やるべきことがわかっている。「エクセルを使えるようになれ」など、具体的に努力をするべきものがわかるんですよね。

問題はその次。自分は何が得意なのか、どういう表現をすると自分がいちばん輝くのか、という点を見つけてそこを努力していく必要がある。ここが難しい。セルフプロデュースじゃないですけど、努力をするポイントを見つけることが大事なような気がします。

塩野:そのとおりですね。あえてコンサルチックに話を進めていきますけれども、ポジショニング戦略として、いちばん避けるべきはキャラかぶりですよね。「高学歴の女ピン芸人枠は空いている、ここにポジショニングしよう」というふうに考えましたか。

石井:それはなかったです。そんな余裕がないんですよ、私。もともと私は目立ちたがり屋だった。高校生のときから友達を喜ばせたくて学園祭のステージ上に立っていた人なんです。だから、人を笑わせるのは大好きで得意だと思っていたんです。それでお笑いの世界に飛び込んだ。

でも、お笑い養成所に入ったらネタ作りがめちゃくちゃ難しい。しかも、漫才よりピンネタのほうが難しい面もあるんですね。私は「独りで知らない人を笑わせるのは、こんなに難しいのか~」っていうところから始まっているんです。ネタがもう全然できない。マイナスから始まっているので、ポジショニングを考える余裕なんてなかったですよ。

だから逆に意地になった面もありますね。「ある程度、舞台でお見せできて、ある程度、笑ってもらえるものを作るとこまでは辞められないぞ」って思いましたので。

(後編は5月30日にお届けします!)

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