塩野:ちょっと話が脱線しますけど、石井さんがまたコンサルティングの世界に帰ってきたら、すごく面白いと思うんですよね。うち(経営共創基盤)だったら考えますけどね。
石井:うそ? 雇ってくれますか? でも、もう無理かなあ。だってみんな怖いんだもん、コンサルの人たち(笑)。
塩野:いや、なんでかというと、ご存じだと思いますけど、コンサルティングとかアドバイザリーの商売って、年を取って上にいけばいくほど、芸人になっていくんですよね。細かい話は抜きで、「社長、そこはドーンでしょう」と言って勇気づけるだけで価値がある。
プロフェッショナルはキャラがかぶらないことが重要なので、そんな人を10人雇うことはできないですけど。たぶん重宝がられますよ。
石井:なるほど。コンサルの世界には芸人出身者がいない。そうであれば確かに重宝しますね。いないキャラになって、戻ってくればいいんですね。アドバイスありがとうございます! でも、もうしばらく芸能界で頑張るつもりなのであしからず……。
面白い芸人は具体的な努力をしている
塩野:石井さんの周りには面白い人、すごい人がたくさんいらっしゃると思うんですけど、何が一般の人と違うと思いますか。
石井:普通は「センス」って思うじゃないですか。確かにセンスも大事なんですが、面白い人って裏でやっぱり具体的な努力をしているんですよね。だから、センスだけじゃ片付けられないという気がするんです。ある程度のところは努力でもいけるって、最近すごく思っています。
場数とか、パターン認識とか、準備とか。そういう努力でできることもある。そりゃ、誰もがダウンタウンさんにはなれないかもしれないけれども、けっこうなところまでは努力でカバーできるんじゃないかと。
塩野:具体的な努力ということで思い出しましたが、私、この前、テレビを見ていてちょっと涙が出そうになりました。コロッケさんが独りでカラオケ行って、新しいネタをカラオケのその曲を歌いながら練習しているんですよ。ここまで上り詰めた人でも、まだやる。
コロッケさんって、物まねのカテゴリを作った人。ビフォアコロッケってなにもなかった、というくらいの人です。その人が、ものすごい努力の人なんですね。
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