
初期作品は日常がテーマ
塩野:高浜先生のお話を読ませていただいていると、グダグダっとした、くだらない人々に対しての優しいまなざしを感じます。あとがきなどに書いていらっしゃいますが、けっこう周りにいる人を組み合わせてキャラクターを作られているそうですね。そうすると、ストーリーというよりは、キャラクターが先にできて描き始めるのですか。
高浜:初期の頃はキャラクターや、ラストのシーンを先行して作ってたいたのですが、途中から少しシナリオの勉強をし始めて、順番が変わってきました。まず取材をして、コンセプトというかぶれないテーマを決め、それに合ったストーリーや、キャラクターの性格を作るというふうにしています。
塩野:初期の作品である『イエローバックス』を読むと、本当にあった日常の、ある部分だけ切り取ったような感じをすごく受けます。初期はそういう具合に、ご自分の経験から考えられたのですね。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら