基本的に性善説というスタンスで描く
塩野:『蝶のみちゆき』も『四谷区花園町』も、出てくる人が優しいですよね。前者で言えば、廓(くるわ)のやり手であるおたきさんですとか……。
高浜:九州人はいい人なんです。意地悪なおばちゃんなんだけど、困っている時はちゃんと助けてくれたり。いつもはすごいバカにしたり、こき下ろしたりしても、ときどきおかずを「食べなさい」と持って来てくれたりするんですね。
塩野:やっぱりそういうご自身のオリジンというか、血筋のようなものが作品に出ているなと思われますか?
高浜:あると思います。東京と優しさの出方が違う感じがしますよね。私は性善説が好きで、基本的にみんな優しいんだというスタンスで描いています。
塩野:最近の漫画ではそういう優しさを感じるものがあまりないですね。
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