「させていただきます」はなぜダメ? 年末年始の挨拶メールでやりがちな "盛りすぎ敬語"ワースト5

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(写真:duiwoy/PIXTA)
慌ただしい師走、仕事で業務メールをやり取りしながらも、年末年始のあいさつが行き交う頃。年賀状じまいが進む昨今、個別に伝えられるメールの役割が重要になってきています。『その敬語、盛りすぎです!』の筆者・前田めぐる氏が典型的な盛りすぎ敬語、ほどよい敬語について解説します。

「させていただきます」をつい使ってしまうわけ

日頃お世話になっている相手に対して、個別感も加えながら一年の感謝を伝えたい。新年の良好な関係も維持したい。しかし、丁寧に書きたいと思えば思うほど、誤用や過剰敬語に陥りがちになるものです。

そこで忙しい人ほどやりがちな、メールの挨拶における“盛りすぎ敬語”ワースト5を挙げるとともに“ほどよい敬語”へ言い換えてみました。

ワースト5
【盛りすぎ】→誠に勝手ながら、年末年始は下記のとおり休業させていただきます
【ほどよい】→年末年始は下記のとおり休業いたします

過剰敬語としてやり玉に挙げられやすい「させていただきます」。「相手から許可や恩恵を受けてそうさせてもらう」ときに使う本来の用法でなら、全く問題はありません。

しかし、最近では実際に許可を得る必要はなくても「許可を得て行う」と見立てる用法でも使われており、その判断に迷う人も多いようです。

敬語としても最上級であり、丁寧に言おうとすればするほど使いたくなる言葉でしょう。一年を締めくくる挨拶で使いたくなる気持ちもわかります。

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