「させていただきます」はなぜダメ? 年末年始の挨拶メールでやりがちな "盛りすぎ敬語"ワースト5
「時節柄」「年末押しせまってきましたが」など、誰に送っても不自然ではない言い回しにしておくほうが安全です。
また「自愛」とは、自分の体を大切にすること。「ご自愛」自体は正しいものの、すでに「お体を」という意味が含まれているため、例文では意味が重複しています。
「時節柄、くれぐれもご自愛ください」とスッキリした表現でも、十分に気づかいが伝わります。
年賀状に代えて、デジタルクリスマスカードやデジタル年賀状を送る際の一文です。
「査収」とは、よく調べて受け取ること。日頃のメールで、見積書などの書類や企画書を送る際に慣れ親しんでいると、つい無意識に使いがちです。年賀状はただ読んでもらうだけでよいため、「査収」してもらう必要はありません。「ご覧ください」や「どうぞよろしくお願いいたします」と書くほうが自然です。
さらに「添付させていただきます」も「添付いたします」とシンプルにしたいところです。
また、近年はサイバーアタックの影響が長引く例も多く、セキュリティソフトを入れていても、添付ファイルの開封に不安を持つ人もいるはず。公式サイトで年賀状のURLを案内するか、メール文のみで済ませるかなど、他の方法もあわせて検討しましょう。
「いただく」を使いさえすれば丁寧か?
自分宛の届け物をしてくれた「上田様」への感謝を述べる内容ですが、これも誤用です。
「年末忙しい時に申し訳なかったけれど、届けてもらえて本当に助かった、ありがたい。“くださる”より“いただく”のほうが恩恵を表せるかな。名前もちゃんと……」。そんな心の声が聞こえてきそうです。



















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