東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「させていただきます」はなぜダメ? 年末年始の挨拶メールでやりがちな "盛りすぎ敬語"ワースト5

6分で読める
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

確かに恩恵の念は表せますが、主語の取り違えには注意が必要。動作の主は「上田様」ですが、「届けていただいた」の主語は「私」です。

「いただく」のままでわかりにくければ、敬語化する前の元の言葉「もらう」で考えてみましょう。

「私が上田様に書類を届けてもらった」わけで、「上田様が誰かに書類を届けてもらった」のではありません。

「(私が)上田様に書類を届けてもらい」を敬語化すると、「(私が)上田様にお届けいただき」と表せます。

また、「上田様が書類をお届けくださり(届けてくださり)」と表すこともできます。尊敬語「くださる」の元の言葉は「くれる」。この場合には、動作の主も、主語も「上田様」になる点が、「いただく」の用法との違いです。

●「元の言葉」→「敬語」(敬語の種類)

「……が……てくれる」→「くださる」(尊敬語)

「……に……てもらう」→「いただく」(謙譲語)

気持ちは盛っても敬語は盛らずに!

ワースト1
【盛りすぎ】本年も諸々ご支援していただき(orご支援してくださり)、誠にありがとうございました
【ほどよい】→本年も諸々ご支援いただき(orご支援くださり)、誠にありがとうございました

「お/ご……していただく」は、典型的な誤用です。「して」をつけずに「ご支援いただき」としましょう。

「お/ご……してくださる」もよく使われますが、同様に誤りです。「して」をつけずに、「ご支援くださり」とします。

年末年始の多忙な時期は、うっかり失礼な表現になるより、丁寧すぎるほうがまし、とばかり盛りすぎ敬語になりがちです。しかし、敬語の誤用や盛りすぎは、かえって失礼。気持ちは盛っても敬語は盛らず、ほどよい敬語を心がけたいものです。

『その敬語、盛りすぎです!』(青春出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象