教員不足で疲弊する学校にとって「次期学習指導要領」は理想論か? 学校の選択肢を広げる"画期的な改訂"の中身を実現するために必要なこと
現在、文部科学省では学習指導要領改訂に向け、各教科のワーキンググループの議論が活発になっています。各議論は、昨年9月に中央教育審議会教育課程企画特別部会から示された「論点整理」に基づいて行われていますが、今回の論点整理は、本当に画期的だと思っています。
特に「調整授業時数制度」は大いに賛成です。すべての学校に何かを一律にやらせるのではなく、各学校の選択肢を広げる配慮がなされています。これは、従来の学習指導要領の中にはない方針でしょう。
学校現場は目指す学びを実現できるのか?
ただ同時に、今のままではうまくいかない可能性もあると思っています。次期学習指導要領の先行実施が始まったときに「この学びを、今の学校現場でどこまで実現できるのか」、仮に各学校が独自の取り組みを始めたとしても、それが「学校現場の負担を増やしてしまうのではないか」といった不安が拭えません。
理想はすばらしいのですが、理想だけでは学校は動きません。目指す学びを実現するために、教育委員会や学校、教員は、今から何ができるのでしょうか。
まず、次期学習指導要領の実施に当たり、2つの大きな懸念があります。
1つ目は、「今の学校には“自分たちで変化を生み出す余白”があるのか?」という懸念です。


















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