教員不足で疲弊する学校にとって「次期学習指導要領」は理想論か? 学校の選択肢を広げる"画期的な改訂"の中身を実現するために必要なこと
先日訪問した学校では、「グループ学習の際に子どもたちがケンカになったのに、担任は指導しなかった」ということでお怒りになっていた保護者がいらっしゃいました。
こうした何らかの問題が起きるなら、「一斉学習をさせて、静かに席に座らせておくべき」と考える先生方もいるのではないでしょうか。実際にこの先生は、今まですてきな対話型の学習を進めていたのにもかかわらず、“チョークアンドトークの授業”が増えてしまったと、管理職の先生が嘆いておられました。
理想よりも問題が起きないことを優先してしまっていては、子どもたちの学びは深まりません。探究と言いながら教師がレールを敷いている、対話と言いながら書いたものを読んでいるだけ、裁量の時間を意識した新しい取り組みと言いながらドリル学習ばかりさせる――今後このようなことが起きる学校は一部であると信じたいですが、今の学校現場を見ていると十分起こりうると考えています。
最近取り組む学校が増えている「自由進度学習」も、形だけまねされて放任になってしまうケースが見られます。方法だけが先に広まり、目的が共有されないとき、教室には誰も深く学んでいない時間が生まれてしまいます。
こうした事態を防ぐためには、やはり、現行の学習指導要領にある「主体的・対話的で深い学び」の実現を、今からでもさらに意識的に行う必要があります。そのことは論点整理でも明記されています。まずは現行の学習指導要領で示されていることを再確認し、その理想に近づける授業を目指していくことを再認識する必要があります。
「ワクワクする校長」と「否定的な校長」の二極化
ここまで述べてきた懸念を解決するためには、校長のリーダーシップしかありません。
私は学校で年間150件ほど研修を行っており、たくさんの校長先生と話をしていますが、校長先生方に次期学習指導要領の話題をふると、反応は2極化します。「ワクワクする校長先生」と「否定的な校長先生」です。


















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