「この作業を明日までにやってほしい」徹夜確定・・・「できません」はNG、コンサル出身者から学ぶ上手な立ち回り方

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コンサル一年目が学ぶこと
同じ利益を追求する者同士は、率直にものを言い、駆け引きをしないほうがうまくいきます(写真:Jake Images/PIXTA)
業界や職種を問わず、さまざまな場所で活躍している外資系のコンサルティング会社出身者たち。各界で活躍する元コンサルタントの方に取材をし、新人時代に学んだことの中で15年経っても記憶に残っていること、役立っていること、つまり、職種・業界が変わっても通用し、また、リーダーや経営者の立場になっても役立っていることを挙げてもらいました。
外資系コンサル出身の大石哲之さんの新著『図解 コンサル一年目が学ぶこと(特装版)』を一部抜粋し再構成のうえお届けします。

端的に話す "Talk Straight"

外資系コンサルティング会社において、新人の行動の指針になっているのが「Talk Straight (トーク・ストレート)」です。これは、「端的に喋る、簡潔に喋る」という意味と、「率直に喋る」という意味が合わさったものだと理解していただければいいでしょう。

言い換えれば、変な駆け引きや言い訳をせず、言われたことにきちんとストレートに答えること。相手の信頼を得るために非常に大事なこととして、いまも常に心がけています。

たとえば、上司に「あの件に関する分析はできましたか?」と質問をされたとしましょう。だいたいこういう質問がくるときは、作業が遅れ気味か、うまくいっていないときと決まっています。すでにできていたら、真っ先に報告していますから。

新人のころは作業がうまくいかないのは当たり前で、そういうときに、こういう質問を投げられると、びくびくしてしまうもの。ついつい、言い訳から入ってしまいがちです。

いまのわたしなら、素直に「まだ、できていません」と答えられます。というのも、マネジャーが知りたいのは、単に、できたか、できていないかという事実です。 もしできていないのなら、どうしてできないのかという原因、それだけです。言い訳なんて聞きたくありませんし、できていないのならしかたない、できる方法を考えるだけです。

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