働くママの評価制度は成果主義でいこう 勤務時間で測られたら、堪らない

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「プロフェッショナル対談」は、次の時代を切り開くリーダーと対談し、キャリアについてのホンネを引き出すコーナー。前回に引き続き、博報堂「リーママ プロジェクト」リーダーの田中和子氏に話を聞きます。

前編はこちら→ママが働ける環境を作るのは企業の責任です

透明な評価制度を作るべし

塩野:いわゆる「企業の男性社会をどうするんだ問題」を考えるときに、はずせないのが評価制度ですよね。つまり「時短で働いているけれど、仕事ではちゃんとクオリティを出してます」というAさんと、「フルタイムで働いて、なおかつ夜の付き合いもやります」というBさんの2人がいるとする。この2人の仕事のクオリティが仮にイコールだとしたら、本来的には同じ評価になるべきですが、企業側の評価はそうはなっていないんじゃないか。だから男性中心の企業は、「これからは、こうします」と明確に決めるべきだと思います。どうしたらいいですか?

田中:やっぱり透明な評価制度をつくること。でも透明な評価制度といっても、何をもって透明と言うのか……。評価は透明であり公正でなければいけないと思うんですけど、いまは相当ブラックボックスですよね。

塩野:なにしろ人が人を評価するわけですから。でも管理職に女性が増えれば、少しは変わるんでしょうか?

田中:変わると思う。女性は厳しいけどね。ずけずけ言うし。

塩野:そうですね。裁判でも女性裁判官のほうが厳しい判決を下す傾向があると聞いたことがあります。でも女性管理職のほうが、部下をフェアに評価できるということですか。

田中:できるようになるんじゃないかと思います。私は長時間労働をすべていけないとは思わない。長くやらなきゃいけないこともたまにあります。ただ仕事は頑張りで評価するのではなく、仕上げた内容で評価しなければいけません。

塩野:結果がすべてだと思います。

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